産業ケアマネとは?

「産業ケアマネ」という言葉を聞いたことがありますか?
「介護の専門家であるケアマネジャーが、企業・職場の現場に入り、仕事と介護を両立する人をサポートする」
それが産業ケアマネです。
参考:産業ケアマネを紡ぐ会
ケアマネジャーとの違い
ケアマネジャーは、介護を受ける人のサポートをする専門家。
産業ケアマネは、介護をする人・仕事と介護を両立しようとしている人のサポートをする専門家です。
| 項目 | ケアマネジャー | 産業ケアマネ |
|---|---|---|
| 主な対象 | 介護を受ける方(要介護者) | 介護をしながら働く方・企業 |
| 活動の場 | 居宅介護支援事業所・施設など | 企業・職場・地域 |
| 主な仕事 | ケアプランの作成・サービス調整 | セミナー・個別相談・企業コンサル |

なぜ産業ケアマネが必要なのか
「介護保険制度ってどんな制度かご存知ですか?」
残念ながら正確に答えられる人はほとんどいません。
日本には「介護保険制度」があり、40歳以上は全員が保険料を納めています。
でも、いざ介護が始まった時に「どう申請するか」「何のサービスが使えるか」を知らずに、介護離職してしまう人が後を絶ちません。
産業ケアマネは、介護が始まる前に、正しい知識を届けることで、介護離職を防ぎます。

法律の背景(育児介護休業法 2025年改正)
2025年の育児・介護休業法改正により、企業には介護と仕事の両立を支援するための環境整備(研修の実施や相談窓口の設置など)が義務化されました。
また、従業員への早期の情報提供や意識啓発も求められています。
産業ケアマネはこの義務化に対応する専門家として、企業と従業員をつなぐ役割を担います。
厚生労働省:育児・介護休業法について
産業ケアマネが広まっていない理由
産業ケアマネの資格保有者は全国に約1,500人。しかし、実際に企業向けに活動しているのはごくわずかです。
社会的な需要はあるのに、支援者がまだ圧倒的に少ないこの領域で「介護する人が報われる社会」をつくるために活動しています。
